5月の職員研修【鹿児島市の放課後等デイサービス】
2023.05.16
WillGoでは、放課後等デイサービスとして年間計画の元、毎月1回の職員研修を行っております。
5月の社員研修は「強度行動障害者支援」でした。
強度行動障害とは、日常生活を行う上で、自分の体を叩いたり食べられないものを口に入れる、危険につながる飛び出しなど本人の健康を損ねる行動、他人を叩いたり物を壊す、大泣きが何時間も続くなど周囲の人のくらしに影響を及ぼす行動が、著しく高い頻度で起こるため、特別に配慮された支援が必要になっている状態のことを言います。
1 強度行動障害支援・子育ての3つのポイント
(1) 薬と向き合う
- 薬で行動障害を軽減していく手段あり。
- 本人が幸せでいられる時間を長くする。
(2) データを取る
- その子がどういう所が気になるのか。
- どういう所でスイッチが入って他害があるのか、自傷があるのか、物を食べるのかなど。
- 環境設定ができているか。
- 言葉かけ
(3) 外部の機関を頼る
- 家族の生活が基盤にあってその子の生活もある。
- 入所施設で落ち着いて生活ができると、その子にベストな場合がある。
- 落ち着いている時間が長いのは、本人にとって幸せである。
- その子がいることで基本的な生活が保てないであれば、入所という選択も良い。
※放課後等デイサービスもこの頼って頂くべき外部機関の一つです
現在の所、WillGoには、強度行動障害にあたる児童は在籍していませんが、職員一人一人がしっかり特性を勉強しておくことで、普段の支援においてもサービス向上に繋がればと考えております。
例えば、児童の試し行動なども、放課後等デイサービスでは頻繁にみられる行動で、自傷行為や他害行為を伴うものが多いです。
2 子どもの試し行動・問題行動の心理
(1) 試し行動とは
- それが悪いと思っているのにわざとやって大人を試している。
- 言ったことと反対のことをわざとやって大人の様子を伺っている。
(2) 試し行動の原因
- 愛情の確認や信用して良い人か確認したい。
- 相手にされない寂しさから気を引いて注目を集めたい。
- 大人の態度と言葉遣いが不一致で混乱や不信感を抱いている。
- 叱られていたりすることが多い。
- 虐待などからの救難信号。
(3) 試し行動への対応方法
- たくさんのスキンシップを取る。
- 良い行動には大げさに反応してあげる。
- きちんといけないことはいけないと伝える。
- 大人の一貫性がない行動が無いかを見直す。
毎日児童と接している中で、忘れがちなこともあります。
大事なことを定期的に振り替えることで、思い返して支援を立て直していく事もできます。
私たちの仕事は、とてもナイーブな時期のお子様たちと関わることとなります。
常日頃から、優しさのこころと余裕のある精神状態で、しっかりと子ども達の人権について意識しながら、
子ども達に選ばれる事業所で居られるような支援をしていきたいものです。